お肌のバリア機能についてご存知ですか?
どんな仕組みで肌が守られているか、ということまで知っている人は少ないかもしれないですね。
お肌のバリア機能があることで、私たちのお肌は常に守られた状態でいられます。
今回は、お肌のバリア機能についてお話します。
バリア機能の大切さについて知り、だいじなお肌を育てていきましょう!!
お肌のバリア機能とは何か
私たちの肌のうるおいは、もともとある肌のバリア機能によって保たれています。
肌表面が乾燥してしまうトラブルは、肌の水分が失われ、皮脂の分泌量が減少してしまうことで、肌のバリア機能自体が低下している証拠です。
肌のバリア機能が低下すると、肌のかさつきやざらつきだけではなく、湿疹などの炎症や、しわ、たるみなどのエイジングサインにもつながってしまいます。
とても怖いですよね。
それほど、肌のバリア機能を維持することは美しい肌をつくるために重要なのです。
バリア機能とは、皮膚表面の角質層に備わっている、肌の保護的役割を持った機能のことです。
皮膚は表皮、真皮からなっており、さらにその下に皮下組織(皮下脂肪層)が構成されています。
表皮内は角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層機構でできています。
その中でも一番の外側に位置するのが角質層、別の名を角層とも呼ばれる層です。
角質層はこの三つのバリア機能によって肌の水分量を維持したり、外的刺激から肌を守ったりする働きを持っています。
この肌のバリア機能を維持することがすこやかな肌を保つ上で大切なポイントになります。
お肌のバリア機能のメリット
・肌の水分量を維持し肌を守ってくれる
・外的刺激から肌を守ってくれる
お肌のバリア機能不全のデメリット
・肌のかさつきやざらつきになる
・湿疹などの炎症の原因になる
・しわ、たるみなどのエイジングサインとして表れる
デメリット解消のために提案できること
・皮膚を清潔にする
・皮膚を保湿する
・ビタミンAを取り入れる
ビタミンAは目と皮膚、そして皮膚の正常な成長のために不可欠な栄養素です。
ビタミンAには皮膚や粘膜のうるおいを健やかに保ち、角質層に含まれる天然保湿因子(NMF)の産生を促す働きがあります。
しっかり摂ることで皮膚のうるおいを保ちやすくなり、皮膚の乾燥予防につながります。
β-カロテンが豊富なニンジン、小松菜、ホウレンソウなどの緑黄色野菜を多く摂ることがおすすめです。
・ビタミンB6を取り入れる
ビタミンB群の一種で、ピリドキシンとも呼ばれる栄養素です。
水に溶ける水溶性ビタミンのひとつです。
ビタミンB 6 は、食品中のたんぱく質からエネルギーを作り出したり、筋肉や血液などがつくられたりする時に使われています。
そのため、ビタミンB6が不足すると、肌のトラブルが起きやすくなります。
ビタミンBは、鶏むね肉や、イワシやマグロなどの魚、にんにくやサツマイモなどに多く含まれています。
・ビタミンEを取り入れる
ビタミンEには活性酸素の働きを抑える働きがあり、肌の老化対策としてもよく使われています。
大豆製品、ナッツ類、パプリカ、ホウレンソウなどに含まれています。
効果としては、肌の血行を良くして、ターンオーバーがサポートされることでバリア機能を高めてくれます。
・必須脂肪酸を取り入れる
肌を保護する皮脂の原料となる栄養素で、体内で合成できないものを必須脂肪酸といいます。
オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸などがあり、コーン油や紅花油等の植物性油、ナッツ類などに含まれています。
必須脂肪酸が含まれる油を使うようにすると効率的に摂取できて良いでしょう。
・肌への刺激を避ける
・規則正しい生活をする
まとめ
以上、肌のバリア機能の仕組みと、守り方の紹介でした。
お化粧でごまかすよりも、日々のスキンケアを丁寧に行い、美しくきめ細やかな肌を育てていきたいですね。
自分にできそうなことから取り入れて、ぜひ実践してみてください。