しみや肝斑などの皮膚トラブルに悩まされている方、どのようなケアをしていますか。
皮膚トラブルのない美しい肌は、どの年代の方にも理想ですよね。
美しい肌を手に入れるために、市販の化粧品を使用する、皮膚科に通う、など対策はさまざまですが、今回はその中でもトラネキサム酸についてをご紹介します。
1.トラネキサム酸ってなあに?
トラネキサム酸とは、必須アミノ酸のリシンを元にし、人工的に生成されたアミノ酸の一種です。
医療機関でも使用されており、トランサミン錠として処方されています。
市販でも、OTC医薬品(市販薬)として、濃度の薄くなった薬が販売されています。
また、最近ではトラネキサム酸を配合した化粧品も発売されています。
2.トラネキサム酸の効果は?
トラネキサム酸は耳鼻科や皮膚科などの病院でつかわれています。
炎症やアレルギーを抑える作用、止血作用があるため、医療の場で活躍しています。
また、美容の面では皮膚科でシミや肝斑の予防と改善を目的とし、使用されています。
トラネキサム酸にはプラスミンの働きを阻害する「抗プラスミン作用」があります。
プラスミンとは、炎症やアレルギー反応に影響しているタンパク質のことであり、トラネキサム酸のもつ抗プラスミン作用によってさまざまな作用をもたらします。
①トラネキサム酸の作用とは?
・シミや肝斑の予防や改善
・炎症やアレルギーを抑える作用
・止血作用
美容の面で活躍するのはシミや肝斑の改善、予防効果です。
②どのようにシミや肝斑に作用するのか?
プラスミンは、メラミン(黒い色素)を作り出すメラノサイトを活性化させてしまいます。
そのため、トラネキサム酸でプラスミンの作用を抑制することで、メラニンが発生しにくくなります。
さらに、トラネキサム酸には抗炎症作用もあるため、現在ある炎症を原因としたシミにも作用してくれるのです。
また、トラネキサム酸は肝斑の治療にも有効であると発表されており、皮膚科では肝斑に悩む患者さんにも処方されています。
効果を実感するまでの期間はだいたい服用開始から1カ月と言われていますが、個人差があります。
また、服用を続けることで、効果を強めたり、維持することができます。
3.トラネキサム酸を摂取する方法
トラネキサム酸の摂取方法はいくつかあります。
病院でトランサミンとして処方してもらうか、市販のトランサミンをサプリメントとして購入し、内服することができます。
また、トラネキサム酸を配合した化粧品を使用するという手段もあります。
化粧品に関しては、トラネキサム酸の含有量が少ないため、シミの改善効果はあまり期待できません。
しかし、シミの予防効果や、美白効果は期待できるので、試してみてもよいでしょう。
しっかりシミや肝斑を治療したい方はクリニックを利用することをおすすめします。
4.トラネキサム酸は副作用があるという口コミは本当か検証
トラネキサム酸は薬であるため、とにかくたくさん摂取する、という考えではいけません。
市販薬の場合、1日の最大摂取量は750mgと決められているので、注意が必要です。
薬であるため、摂取する際はもちろん副作用もあります。
おもな副作用としては以下のものがあります。
・かゆみ
・発疹
・食欲不振
・吐き気
・嘔吐
・胸やけ
・痙攣
もともと止血剤として使用されているので、トラネキサム酸を内服することで血液が固まりやすくなるというリスクは高くなります。
他にも発生確率は低いものの多くの副作用があります。
持病がある方や、妊娠中の方は、必ず医師に相談してから服用することをおすすめします。
効果の弱さは欠点となりますが、安全性でいうと化粧品としてトラネキサム酸を取り入れることがもっとも安全性が高いと言えます。
まとめ
トラネキサム酸を内服することで、シミや肝斑に効果があります。
薬なので、その場合は皮膚科で処方してもらうといいでしょう。
また、市販のものを購入し内服する際も、きちんと容量を守る必要があります。
効果が高いものには副作用がつきものです。
薬は毒にもなりえるということを自覚したうえで、肝斑やシミの治療を行い、美しい肌を手に入れましょう。